珈琲豆の生産国というと、どんな国を思い浮かべますか?
ブラジル・コロンビア・グアテマラなどでしょうか。今回は珈琲生産国とその特徴を簡単にまとめてみたいと思います。
珈琲豆の生産国が集約している「コーヒーベルト」
コーヒー豆の元となるコーヒーノキは、土地や気候など栽培に一定の条件が必要となるので、生産できる地域がある程度限られています。熱帯の気候であることに加えて、以下の条件を満たす必要があります。
- 雨季と乾季が存在し、降雨量が年間1800mm〜2500mm程度の場所
- 年平均20度くらいの過ごしやすい温度
- 肥沃で水はけが良い土壌(できれば酸性の土壌)
- 日当たりと日差しの調整ができる(例えば、近くにコーヒーノキよりも背の高い木がある。)
この条件を満たしているのが、この北緯25度から南緯25度の間となります。(コーヒーベルト)
さらにいうと、そのような熱帯の土地において、標高900m〜2000mの山や高地がベストということになります。
珈琲生産国ランキングTOP5!
さて、では生産国ランキングTOP5に行きましょう。(参照:2023年1月発表データ)
第1位 ブラジル(シェア30.2%)
まあ予想通りですね。1920年代は全世界の80%を占めていたほどで、今でこそ30%台まで落ちていますが、ブラジルの豊作・不作次第で珈琲豆の価格に影響が出るほど。
味としても酸味と苦味のバランスが取れたクセのない味が大きな特徴で、コスパにも優れているためブレンドのメインの豆として使用されることも多いように思います。
Jooren Coffee Beansでは、形も可愛くてナッツやチョコのフレーバーが魅力の(ショコラピーベリー)を扱っています。
第2位 ベトナム(シェア18.6%)
意外と日本では馴染みの少ないベトナムの豆。実は世界2位の珈琲生産国です。
ただベトナムで生産される珈琲豆はアラビカ種ではなく、ロブスタ種がメインのため、苦味が強くベトナム現地でもブラックでは飲まず、練乳で甘みを加えて飲むことが主です。
第3位 インドネシア(シェア7.7%)
2位に続いて3位もアジアの国になります。インドネシアといえば、スマトラ島のマンデリン、スラウェシ島のトラジャが有名ですね。特に「マンデリン」は個性的な味わいがあり濃厚です。また、質感はクリーミーで、口当りが滑らかで蜜のような甘い余韻が続きます。
ちなみに、ジャコウネコのフンから採れる超高級コーヒー豆「コピ・ルアク」もインドネシア産のコーヒーとして知られています。
Jooren Coffee Beansでは、水出しアイスコーヒーや、牛乳と一緒にカフェオレにしても美味しい、しっかりとした味わいの(マンデリン ミトラG1)を扱っています。
第4位 コロンビア(シェア5.7%)
昨年までは3位だったコロンビアが価格高騰が原因で4位になっています。コロンビアといえば、「エメラルドマウンテン」が有名ですね。またコロンビアでは200万人もの人がコーヒーで生計を立てており、小規模農園がメインというのも特徴的です。
味わいとしては、甘い香りとしっかりした酸味とコク、重厚な風味を持っています。ただ、生産地や農園によっても酸味や風味が違いますので、色々飲んでみるのも楽しいのかなと思います。
Jooren Coffee Beansでは、スプレモを取り扱っています。酸味・苦味・コクのバランスがよく和(nagomi)ブレンドのメインでも使用しています。
第5位 エチオピア(シェア4.6%)
アラビカ誕生の地と呼ばれるエチオピアでは、現在も自然に近い形でコーヒーの生産が行われています。そして、エチオピアといえば、やはりモカでしょう。
モカは世界最古のコーヒー豆ブランドともいわれています。モカは爽やかな酸味が特長で、甘味とコクのあるコーヒーです。焙煎度合いによって、風味が変わるのもモカの魅力。浅煎りではモカ特有の香りをしっかりと感じられ、フルーティーな酸味とスッキリとした味わいを楽しめます。
Jooren Coffee Beansでは、エチオピアの最上級コーヒー豆で紅茶を思わせるようなフレーバーと甘味が特徴的なモカイルガチェフィを取り扱っています。
6位以降は
第6位 ホンジュラス(シェア4.0%)
第7位 ウガンダ(シェア3.7%)
第8位 ペルー(シェア3.6%)
第9位 インド(シェア3.4%)
第10位 グアテマラ(シェア2.3%)
と上位10位までで世界生産量の83.8%を占めています。